時代劇ゆかりの嵐山・太秦


はるかいにしえより、風光明媚(ふうこうめいび)な地として知られる「嵐山」。歴史ある建物や自然あふれる美しい景色が多く残り、渡月橋や竹林の風情に誰もが心ひかれます。そのやや東に位置するのが撮影所のある「太秦(うずまさ)」。嵐山と太秦は、長い間、時代劇のロケ地として数多くの作品が撮影されてきた場所。今回はそんな嵐山と太秦を、映画監督の石原興(しげる)さんと共にめぐります。京都出身で、「必殺仕事人」をはじめとする様々な時代劇やテレビドラマを監督してきた石原さん。嵐山、太秦での撮影も多いといいます。

まず訪ねたのは、太秦といえば誰もが思い浮かべる「東映太秦映画村」。日本橋や旅籠筋(はたごすじ)といった江戸時代の街並みを再現したオープンセットは、数々の時代劇の撮影に使われる場所。そして同じく敷地内にある「映画文化館」では、名優や名監督ゆかりの品を拝見、日本映画の歴史に思いをはせます。

そして、その隣にあるのが、映画関係者以外はなかなか入ることの出来ない「東映京都撮影所」。撮影スタジオや、さまざまな衣装を見せていただきます。撮影所のすぐそばにある、「大映通り商店街」は、俳優やスタッフなど映画人がよく訪れ、撮影にも使われてきました。通りに建つ石原さんなじみの食堂「美濃屋」ではあの藤田まことさんが愛した裏メニューにも出会います。

さらに足を延ばし、緑豊かな嵐山へ。まず訪れたのは、石原さんが撮影に使ったこともあるという「大河内山荘」。京都の中でも名園として知られる山荘の庭は、昭和の初めに活躍した映画俳優「大河内傳次郎(おおこうちでんじろう)」がその生涯をかけて作り上げたといいます。さらに、時代劇のロケ地として欠かすことのできない場所と言えば「大覚寺」。平安時代、時の天皇の離宮を寺に改めた皇室ゆかりの由緒ある寺院。数々の時代劇の舞台となってきた寺は、石原さんも様々な映画やドラマで撮影してきたのだとか。

時代劇ゆかりの嵐山、太秦をめぐりながら、その奥深い魅力をひもときます。




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